「ナイト列車 ドリーム号」~ゲームマスター(2/8)

文・泉あおり  

今回の授業参観はいつもと違う。
放課後、中学進学を控えた大事な三者面談もあるのだ。
どう考えたって、親の出席は必須なのだ。

「ママは仕事が忙しいだろうし・・・。
やっぱりこのまま、内緒にしとこうか・・・いや、ダメだ、だって受験生だぞ!
あー、じゃあ、主夫のパパを連れていくのか? あーっ」
クシャクシャと頭をかくと、ヒロキはベッドの枕に顔を埋めた。
もう考えたくないのに、頭の中はパパでいっぱいだ。
エプロン姿のパパが、ヒロキに教室で手を振っている。

「ダメダメ、頭を切り替えなきゃ! そ、そうだ。ゲーム情報でもググってみよう」
もう忘れようと、ヒロキはスマホの画面をタップ。
しばらく夢中でスマホをいじっていると、ヒロキはある記事に目が留まった。

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泉あおり について

兵庫県神戸市在住。 ふと子供の本を書こうと思いつき、会社を飛びだしました。 今は時間を見つけては、童話と児童小説を書いています。 趣味は妻とのさんぽ。とくに山から神戸の景色を見るのが大好きです。 日本児童文芸家協会 研究会員