おれと天使(5/6)

文・泉あおり  

キュイイィィン
「どうか、めぐちゃんに伝えてだミャア。ミーちゃんは、ぜったいにめぐちゃんをわすれないって。めぐちゃんといっしょにいれて、ミーちゃんはしあわせだったって」
ミーちゃんは、どんどん雲からうかびあがっていく。
「あ、そうだ!」
そのとき、ついにヨースケはひらめいた。
「ほらポポ、ミーちゃんをおいかけろっ」
「わ、わかったっポ。でもなにをする気だっポ?」
「いいから、はやくっ!」
パタパタパタ
天使ポポは、ヨースケをつかんでひっしで飛びあがった。
「く、苦しいっポぉ!」
「あとすこしだ、ミーちゃんをおえ」

キュイイイィィィン!
「ミーちゃんが、もうすいこまれるっポ」
「ほらがんばれっ」
パタパタパタッー
「よし、今だ!」
天国のとびらをくぐるすんぜんで、ヨースケがミーちゃんの首にうでをのばした。

ガシッ、ブチッ!
「ミーちゃんのスズを、つかんだっポ!」
ちりんちりんと、ヨースケの手はしっかりと、さくらんぼのスズをつかみとっていた。
「ミーちゃん、このスズをとどけて、めぐみちゃんを元気にしてやるからな!」
キュイイイイイィィィィン!
「ありがとうだミャア。あたしは天国から、いつもめぐちゃんを見まもっているだミャア」

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泉あおり について

兵庫県神戸市在住。 ふと子供の本を書こうと思いつき、会社を飛びだしました。 今は時間を見つけては、童話と児童小説を書いています。 趣味は妻とのさんぽ。とくに山から神戸の景色を見るのが大好きです。