さくらのはっぱ リーフスキー(2/4)

文・山庭さくら   絵・橋本悦代

ある、はれた日のあさのことです。
ねこのおかあさんが、森の小みちをとおりかかりました。
「まあ、なんてきれいなおちばなんでしょう。この赤やきいろのおちばでネックレスをつくってやったら、ミイコ、きっとよろこぶわ」
そうして、赤やきいろ、オレンジ色のきれいなおちばを、ちゃいろのかいものかごにいれていきました。
おひるになると、大きなふくろをもって、日の出ようちえんの、くまのえんちょうせんせいがやってきました。
シャカシャカ ギュウギュウ シャカシャカ ギュウギュウ
えんちょうせんせいは、ふくろをあけると、おちばをたくさんつめこみました。
「さあ、これで、子どもたちと、おいしいやきいもがつくれるぞ。みんなよろこぶだろうなぁ」
そうして、にこにこしながら、ふくらんだふくろをかかえて、かえっていきました。
夕がたになると、かぜにふかれて、のこったおちばが、みちのはしっこに、たまりました。
小学校からかえるとちゅうの、1ぴきの子ぎつねが、その上をあるきました。
シャリシュリシャララ シャリシュリシャララ
なんておもしろい音なんでしょう!
それをきいた、ほかの子ぎつねたちも、はしってきました。
「うわあ、なんだか、おもしろそう!」
そうして、みんなでおちばの上を音をたてながら、かえっていきます。
シャリシュリシャララ シャリシュリシャララ
まるで楽団が森を通っているようでした。
子ぎつねたちが、いなくなってしまうと、森の小みちは、またしずかになりました。
リーフスキー2
「みんな、たのしそうだったね」
「赤やきいろのおちばたちは、きれいなネックレスになったのかなあ。」
「わたしはブローチになりたいわ」
のこったきれいないろのおちばたちは、じぶんたちがどうなるのか、たのしみにしています。
「ぼくは、あながあいているし、きたないちゃいろだから、だれのやくにもたてないんだ・・・」
リーフスキーは、ためいきをつきました。
なみだがポロンとこぼれました。

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山庭さくら について

山庭さくら(やまにわ さくら) 愛媛県出身。大好きな童話作家は浜田広助。 図書館での読み聞かせ、児童養護施設でのボランティア、大学病院の小児科でのボランティアでの読み聞かせを行ってきて、童話や絵本の大切さを実感。 2006年に出版した『ウータンタンのおはなし』は、大分県の夏休み課題図書に選ばれる。 その後、依頼で『不思議なコウモリ』や『シッポでさよなら』などを創作。これまで作った作品は20以上。読み終えた後に、心がほっこりする童話を書きつづけている。 HP:幸せつなぎスト

橋本悦代 について

北九州出身。 第14回 小学館おひさま絵本コンクール『おにたくん やまのぼりだよ』(作・絵)で 最優秀賞受賞。 小学館の読み聞かせ絵本『おひさま』で『おにたくん クリスマスかいだよ』(作・絵)を担当。『おひさま』付録のおでかけ絵本なども担当する。 表紙イラスト、ポスター、挿絵ほか、福岡子育て支援 絵本・DVDやJA福岡 JA佐賀の食育読み聞かせ絵本冊子も担当する。 etsuyo hashimotoの たねのいろ