さくらのはっぱ リーフスキー(4/4)

文・山庭さくら   絵・橋本悦代

それからすうかげつがたちました。
雨にふられたり、お日さまにてらされたりして、リーフスキーたちは、だんだんボロボロになって、小さなはへんになっていきました。
リーフスキーが、土にかえる日がきました。
そのとき、とおくから、さくらの木のおかあさんのこえがきこえてきました。
「リーフスキーや、おまえをたべて、虫はげん気に大きくなれたのよ。おまえのあなは、くんしょうですよ」
リーフスキーは、えいえんのねむりにつくとちゅうで、そのこえをききました。
そうして、にっこりほほえみました。
リーフスキー4a
「おまえたちは、土になるけれども、わたしはねっこから、そのえいようをもらうのよ。そうして、またあたらしいいのちをうみだすの。生きものはみんな、だれかのやくにたっているのよ」
けれども、そのこえは、もうリーフスキーにはきこえませんでした。
春になりました。
さくらには、またあたらしいはっぱが生まれています。
リーフスキーは、きっとそのどこかにいるはずです。

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山庭さくら について

山庭さくら(やまにわ さくら) 愛媛県出身。大好きな童話作家は浜田広助。 図書館での読み聞かせ、児童養護施設でのボランティア、大学病院の小児科でのボランティアでの読み聞かせを行ってきて、童話や絵本の大切さを実感。 2006年に出版した『ウータンタンのおはなし』は、大分県の夏休み課題図書に選ばれる。 その後、依頼で『不思議なコウモリ』や『シッポでさよなら』などを創作。これまで作った作品は20以上。読み終えた後に、心がほっこりする童話を書きつづけている。 HP:幸せつなぎスト

橋本悦代 について

北九州出身。 第14回 小学館おひさま絵本コンクール『おにたくん やまのぼりだよ』(作・絵)で 最優秀賞受賞。 小学館の読み聞かせ絵本『おひさま』で『おにたくん クリスマスかいだよ』(作・絵)を担当。『おひさま』付録のおでかけ絵本なども担当する。 表紙イラスト、ポスター、挿絵ほか、福岡子育て支援 絵本・DVDやJA福岡 JA佐賀の食育読み聞かせ絵本冊子も担当する。 etsuyo hashimotoの たねのいろ