ぜんぜん不思議じゃなかった3日間(11/15)

文・朝日千稀   絵・木ナコネコ

社務所に背を向け、音の方へ。
お社の手前、さほど広い場所ではないが、中央に設えられた櫓の周りには、盆踊りの輪が出来ている。
こんな深夜に・・・、と思ったが、なんといっても、ここは、盆の花盛り町大字細八字猪甲乙だ。ありえなくはない。

笛♪ 鉦♪ 太鼓♪

聞きなれないが、なぜだか懐かしい。
そんなメロディーに乗り踊る人の中、見つけた! 策作じいさんだ!

その横にいる人は、ふっくらしていて、踊りの振りに合わせ、こちらに向く顔が、とても可愛らしい。
時折浮かぶ、やわらかな笑みに、あたしは、すぐに気がついた、しのさんだ!

策作じいさん、『レディしのちゃん』の話は、もう、したのだろうか?
しのさんに、凄い! と言ってもらえたのだろうか?
なんて心配、する必要はないようだ。
じいさんの顔、輝いている。
やったね、佐熊山策作さん! と、声かけたいほど、幸せそうだ。
「ごゆっくり」

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朝日千稀 について

(あさひ かづき)福井県福井市在住。3猫(にゃん)と一緒なら、いつまでもグータラしていられる

木ナコネコ について

(きなこねこ)福井生まれ、大阪住まい。福井訛りの謎の関西弁が特徴。猫と珈琲と旅が好き。