ぴょんぴょん ぴょぴょん(2/4)

文・もりなつこ  

ほいくえんの おひるねのじかんです。
「しろいもうふ いやだな」
こうだいくんは ほしてある もうふを おもいだしました。
「だけど がまんする。ごめんね かえるの もうふ。もう、おもらししないから」
でも やっぱり さびしくて ちょっと ぐずぐずしながら ねむりました。
おひるねちゅうの こうだいくんが かなしそうに ねごとを いいました。
「かえるくん ムニャムニャ かえるくん ムニャ・・・」
すると、どこからか ちいさいこえが。
「こうだいくん さびしそうケロ」
おひるねパジャマの かえるが しゃべっています。
「かえるくん ムニャ・・・」
また こうだいくんの ねごとです。
くつしたの ふたごの かえるが こそこそ いいました。
「そうだ! いいこと おもいついたケロン」
「おもいついたケロン」
「かえるくん・・・」
こうだいくんは もうふの なかで ちいさくなりました。
ぴょんぴょん2場面「みんな いくケロヨ!」
てさげかばんの かえるが かばんの たなから とびだしました。
「オッケーロ!」
「ケロケーロ!」
あれあれ あれれ。
こうだいくんの パジャマから ちいさな かえるが ぴょん ぴょん。
くつしたからは ふたごの かえる、おようふくと ずぼんから ほそなががえるが ぴょぴょん!
みんな  ぴょんぴょん ぴょぴょんと とびだしました。

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もり なつこ について

大阪市生まれ、鹿児島市在住。日本児童文芸家協会、日本児童文学者協会会員。「日産童話と絵本のグランプリ・優秀賞」「新美南吉童話賞・特別賞」「小川未明文学賞・優秀賞」などを受賞。2010年『『風よ! カナの島へ』 』(国土社)を出版。現在は鹿児島市内で児童クラブの支援員をしながら創作活動中。鹿児島の海と空と山と人、子どもの笑顔に癒され、ときどき桜島にびっくりさせられながら、楽しく暮らしています。