ぼくたち エージェント!(2/4)

文・ひなたのんき  

一つめのきけんは、ぶじにのりこえた。
でも、ゆだんはできない。
二つめのきけんは、しんごうをわたってすぐそこの大きなおうちなのだ。
この大きなおうちには、おうちにまけないくらい大きな犬がいて、ぼくたちにほえるんだ。

「エージェントつよし。あのワンワンは、てきだ。みつからないように、そ~っととおるんだ」
「りょうかいしました!」
「ひとりずついくぞ。まずは、にいちゃんが・・・」
ぬきあし、さしあし・・・。
ぼくは、大きな犬がねそべっているおうちのまえを、あしおとを立てないように気をつけながらとおった。
大きなおうちの門の前をとおりすぎて、そのむこうの電信柱のかげにそっと入る・・・。ふぅ、ぶじについた。せいこうだ。

ぼくは、ゆびを2ほん立てると、クイックイッとふって、つよしに、「こい」のあいずをした。
エージェントつよしも、ぬきあし、さしあし・・・。
エージェント2ポケッ!
あぁっ! つよしが、石ころをけった!
「あ、しまった!」
おまけに、大声をだしてしまった。もうだめだ。

ワンワンワンワンワン!ワンワンワン!
「ひゃあ~~~~~~っ!」
ぼくたちは、ひめいをあげて、にげ出した。

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ひなたのんき について

東京都出身です。空と、水のある景色と、物語の世界が大好きです。 絵は描けないけど絵本が描きたいので、絵本の文章を編集さんに見てもらったりしています。 好きな絵本作家は、かがくいひろしさん、長谷川義史さん。 好きな童話は、寺村輝夫さんの「ぞうのたまごのたまごやき」、「こまったさんのオムレツ」。 好きな物語の出だしは、安房直子さん作「きつねの夕食会」の「新しいコーヒーセットを買ったので、きつねの女の子は、お客をよんでみたくてたまりませんでした」。 こんな風に人に衝撃を走らせる一文を、自分もかきたいと思います。