ぼくたち エージェント!(4/4)

文・ひなたのんき  

しれいかんからもらったおかねを、レジの人にわたした。
コインがいっぱいかえってきて、おさいふは来たときよりおもたくなった。
おさいふがおもたくなったということは、おかねもちになったということだ。
気をつけてもってかえらないといけない。

エージェント4「いいか、つよし。おうちにかえるまでが、エージェントだぞ」
「うん、にいちゃん」
へんじがもとにもどってるけど、ぼくはもう、気にしなかった。

エージェントは、かえりみちも、気がぬけない。てきは、あっちこっちにいるんだ。
たとえば、すぐそこにある、たいやき屋。ここは、お店のまえにおばあちゃんがいるんだけど、このおばあちゃんが・・・。
「おや、ぼうや、きょうはひとりなの?」
「ううん、にいちゃんといっしょ」
「そうかい、おつかい、えらいねぇ」

くっ、しまった! エージェントつよしが、おばあちゃんにつかまった!
こんなふうに、つかまってしまうと、たいへんなんだ。
あのおばあちゃんは、とってもいいひとだけど、はなしがながいんだ。
このままでは、しれいかんが、まちくたびれてしまう・・・。

「おばあちゃん、きょうはぼくたち、いそがしいから、またね!」
ぼくは、つよしのてをとって、はしった。エージェントは、にげることも、たいせつなのだ。

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ひなたのんき について

東京都出身です。空と、水のある景色と、物語の世界が大好きです。 絵は描けないけど絵本が描きたいので、絵本の文章を編集さんに見てもらったりしています。 好きな絵本作家は、かがくいひろしさん、長谷川義史さん。 好きな童話は、寺村輝夫さんの「ぞうのたまごのたまごやき」、「こまったさんのオムレツ」。 好きな物語の出だしは、安房直子さん作「きつねの夕食会」の「新しいコーヒーセットを買ったので、きつねの女の子は、お客をよんでみたくてたまりませんでした」。 こんな風に人に衝撃を走らせる一文を、自分もかきたいと思います。