ぼくたち エージェント!③~サンタクロースはいないのか?(6/6)

文・ひなたのんき  

エージェント3⑥風邪薬「ヴ~。ゲホッゲホ・・・」
「だいじょうぶ?  おくすりのんで、ねてなさいね」
ママが、ぼくに、おくすりをのませる。
「それにしても、何であんなところで、ねてたのかしら・・・」
ママが首をかしげた。

クリスマスのあさ。ママがぼくたちをおこしに来たとき、ぼくは、おふとんもかけずに、まどの下でねていた。
おかげで、ぼくは、すっかり、かぜをひいてしまったのだ。
「ママ。ぼく、コーヒーのんだけど、ねちゃった」
つよしが、ママに言った。

つよしは、そのことが、ふしぎで仕方ないらしい。おふとんに入って、すぐにねちゃったもんな。
「ふふ。あなたたちのコーヒーは、うす~くしてあったのよ。夜、ちゃんとねないと、体によくないでしょ?」
「なぁんだぁ・・・」
つよしが、がっかりした声を出した。
「たかしは、お昼ごはん、おかゆにしましょうね。たまご入りの」
ママがそう言って、部屋を出て行った。

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ひなたのんき について

東京都出身です。空と、水のある景色と、物語の世界が大好きです。 絵は描けないけど絵本が描きたいので、絵本の文章を編集さんに見てもらったりしています。 好きな絵本作家は、かがくいひろしさん、長谷川義史さん。 好きな童話は、寺村輝夫さんの「ぞうのたまごのたまごやき」、「こまったさんのオムレツ」。 好きな物語の出だしは、安房直子さん作「きつねの夕食会」の「新しいコーヒーセットを買ったので、きつねの女の子は、お客をよんでみたくてたまりませんでした」。 こんな風に人に衝撃を走らせる一文を、自分もかきたいと思います。