ぼくたち エージェント!2~チョコレートをダッカイせよ(2/4)

文・ひなたのんき  

「にいちゃん・・・。しれい ないのに、えーじぇんと、いいの?」
つよしが泣きながら聞いてきた。
自分が泣かされているというのに、変なところに気がつくやつだ。

「ママ・・・じゃない、しれいかんはぼくに、『つよしのめんどう、よ~く見てやってね』っていったんだ。だから、おまえがとられたチョコレートをダッカイするのは、ちゃんと しれいがあるんだ」
ぼくがそう教えてやると、つよしはちょっとニコッとした。
つよしはあまえんぼだから、ぼくがめんどうみてやるとよろこぶんだ。

「ようし、まず、テツヤをみつけるぞ。それから、ダッカイのさくせんをたてるんだ」
ぼくたちは、テツヤが逃げた方へ行ってみた。
広場のおくの道に入っていったはずだ。だけど、テツヤはもうそこにはいなかった。
エージェント2 2-1「テツヤのやつ、どこへいった?」

ぼくは、考えた。
りっぱなエージェントは、考えるのも得意だ。
てきがどこに行ったか。こういう時は、自分もてきになったつもりになるのだ。
ぼくは、テツヤのつもりになってみた。

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ひなたのんき について

東京都出身です。空と、水のある景色と、物語の世界が大好きです。 絵は描けないけど絵本が描きたいので、絵本の文章を編集さんに見てもらったりしています。 好きな絵本作家は、かがくいひろしさん、長谷川義史さん。 好きな童話は、寺村輝夫さんの「ぞうのたまごのたまごやき」、「こまったさんのオムレツ」。 好きな物語の出だしは、安房直子さん作「きつねの夕食会」の「新しいコーヒーセットを買ったので、きつねの女の子は、お客をよんでみたくてたまりませんでした」。 こんな風に人に衝撃を走らせる一文を、自分もかきたいと思います。