ぼくたち エージェント!2~チョコレートをダッカイせよ(4/4)

「ただいま~」
チョコレートを食べて、ぼくたちはおうちにもどった。
「あら、早かったのね」
ママがげんかんに出てきて・・・。
「ちょっと、たかし! どうしたの、そのケガ!?」
ぼくのケガを見て、びっくりしてかけよってきた。
「あのね、テツヤくんが、チョコレート、とったの。作戦で、とりかえしたんだけど、にいちゃん、たたかってケガした」
つよしが、ママ・・・いや、しれいかん・・・やっぱりママでいいや。ママにほうこくした。

「にいちゃん、だぶろーさんみたい。かっこいい!」
「だぶろーさん・・・? ああ、ダブルオーセブンね。パパの好きな・・・。とにかく、ちゃんと洗わないと」
エージェント2 4-1ママはぼくをお風呂につれていった。シャワーで水を出して、ゆっくりとキズにかける。いたい。しみる。
「う、う、う・・・。うわああ~~~~ん」
ぼくは、ここではじめて、泣いた。
キズがいたいのとか、テツヤをおびきよせていたとき、ほんとはこわかったこととか、いろんなことがぐちゃぐちゃになって、大声で泣いた。
「よしよし、弟を守ったのね。がんばったわ!」
ママがやさしく言ってくれて、またいっぱい涙が出た。

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ひなたのんき について

東京都出身です。空と、水のある景色と、物語の世界が大好きです。 絵は描けないけど絵本が描きたいので、絵本の文章を編集さんに見てもらったりしています。 好きな絵本作家は、かがくいひろしさん、長谷川義史さん。 好きな童話は、寺村輝夫さんの「ぞうのたまごのたまごやき」、「こまったさんのオムレツ」。 好きな物語の出だしは、安房直子さん作「きつねの夕食会」の「新しいコーヒーセットを買ったので、きつねの女の子は、お客をよんでみたくてたまりませんでした」。 こんな風に人に衝撃を走らせる一文を、自分もかきたいと思います。