アイデアが出ないのですが

絵本や童話を書くとき、コツがつかめなくて誰しもが壁にぶつかることがあります。創作のコツはどうすれば会得できるのでしょうか。ベテラン作家の正岡慧子先生に質問を投げかけ、それについてお答えいただきます。

Question
絵本や幼年童話のアイデアがうまくわいてこないのですが、どうすればいいでしょうか? 手当たり次第、絵本や童話を読めば何かつかめますか?

Answer
◆まず自分の好きな絵本を10冊集める◆
手当たり次第に読むのは得策ではありません。
自分が「どんな作品」を書きたいのかを、まず定めてください。手当たり次第買い物をしたり、行き先もきめずに旅行にでるのは、思いがけない利点もありますが、無駄やマイナスも多いでしょう。

できれば、まず自分の好きな絵本を10冊集めましょう。図書館で借りてきてはいけません。どうしても買いたいと思った絵本を買ってくるという意味です。
自分の書棚に置いたその10冊の中に、自分の行く道があります。そして、順次好きな絵本を買いたしていきましょう。その流れはまちがいなく、自分の歩む道です。

本 黄緑◆絵画展に行く、映画を観るほうが◆
締め切りが近いのに、アイデアがわかないというようなときには、普通おしゃべりのできない「もの」と話し合ってみましょう。机だって、バナナだって、パソコンだって、結構おしゃべりですから。

こういう時に他人の作品を読むと、つい似てきたりします。それは避けなければなりません。絵画展をのぞくとか、映画を観るほうが、まだイメージが広がります。幼稚園や公園などで、子どもと遊ぶチャンスを作るのもいいのではないでしょうか。

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正岡慧子 について

正岡慧子(まさおか けいこ) 広島県に生まれる。広告代理店勤務を経て作家となる。専門分野は、絵本・童話・児童書、健康関連の実用書。主な作品は、『かばんの中のかば』(あかね書房)、『きつねのたなばたさま』(世界文化社)、『ぼく、まってるから』(フレーベル館)、『あなぐまのクリーニングやさん』『探偵犬スコットと仲間たち』 (PHP研究所)、『からだの知恵 食のひけつ』(講談社)、『家庭薬膳のススメ』(毎日新聞社)ほか。執筆のかたわら、読み聞かせ講座や高齢者のための読書活動を続けている。現在、一般社団法人 日本児童文芸家協会、(社)日本文藝家協会会員。