アカネと銀河の遊園地(12/15)

文・泉 あおり  

12 遊園地で事件!

けっきょく、アカネたちが地球についたのはお昼をすぎたころでした。
その日には、アカネたちは自分たちの星へとかえらなくてはいけません。だから、アカネたちは銀河遊園地で、4つのアトラクションにしか乗れなかったのです。
しかし、この銀河遊園地で、桜木家に大きな事件がおきてしまいました――。

桜木家の車は、地球の太平洋にある『銀河遊園地』へと、おり立ちました。
そしてアカネは入場ゲートで、カレンちゃんからもらった月のかざりのカチューシャを、遊園地のお姉さんに手わたしました。
「かわいかったのになあ」
アカネはカチューシャを手放して、すこしがっくりとしてしまいましたが、すぐにケン太からあずかった麦わらぼうしをかぶって元気を取りもどしました。

「南極メリーゴーランド」では、アカネは白いお馬にまたがりながら、太陽ばかりをながめていました。
ときおり馬車のほうにアカネが目をやると、パパがママのほほを、なんどもつついていたからです。
けっきょくアカネは、太陽にしか目のやり場がなかったのです。
「赤道ジェットコースター」では、暑がりのパパがとたんに無口になりました。
あつい、とパパが言うたびに、パパが乗ろうって言ったくせに、とママのきげんも悪くなってしまいました。
だからアカネも、なんとなくつられて、きげんが悪くなりました。

「地じく23.4度の急流すべり」では、ついにケンカがおきてしまったのです――。
三人とも、すっかりと無口になっていました。
暑いから仕方ないだろ、とパパが思い、パパが悪いのに、とママが思い、パパもママもいいかげんにして、とアカネが思っていたのです。
ただ、ゴンドラが落ちるときには、三人ともが悲鳴をあげてしまいました。想ぞう以上に、こわかったからです。

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泉あおり について

兵庫県神戸市在住。 ふと子供の本を書こうと思いつき、会社を飛びだしました。 今は時間を見つけては、童話と児童小説を書いています。 趣味は妻とのさんぽ。とくに山から神戸の景色を見るのが大好きです。 日本児童文芸家協会 研究会員