ストーリーの盛り上げが難しいのですが

絵本や童話を書くとき、コツがつかめなくて誰しもが壁にぶつかることがあります。創作のコツはどうすれば会得できるのでしょうか。ベテラン作家の正岡慧子先生に質問を投げかけ、それについてお答えいただきます。

Question
絵本は文字数が少ないので、ストーリーの盛り上げが難しいのですが、どうすればいいでしょうか?

Answer
◆外国の絵本は結末がおもしろい◆
これは、自分で会得していくより他に方法がありません。また、子どもが何に驚きを感じるかを研究することも大切です。

作品の書き方として考える場合は「転」と「結」の位置をどうするかと言うことですよね。外国の絵本は結末が本当におもしろい。ひょっとしたら、作家は結末を決めてから書き始めているのかもしれないと思ったりします。
 マチュー・モデの『ぼく、いってくる』、ミカエル・エスコフィエの『れいぞうこに マンモス!?』などを参考にしてみてください。

◆転や結末の優れた作品をたくさん読んで研究しよう◆
「転」のところで考えるには、長 新太の『キャベツくん』などがおもしろいのでは。要はつぎのページを想像して、それとはまったく違う場面がでてくることが転の醍醐味です。この「はずし」は子どものほうが天才です。子どもに勝とうと思うのはかなり大変なこと。

本 赤ファンタジーを研究するのもよい方法かも知れません。ファンタジーは「現実 → 非現実 → 現実」が基本ですから、非現実に行くという変化が土台になっています。非現実への移行はそのまま「転」になります。『おふろだいすき』を読んで理解してください。
絵本の中から、転や結末の優れた作品を、たくさん読んで研究することをおすすめします。

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正岡慧子 について

正岡慧子(まさおか けいこ) 広島県に生まれる。広告代理店勤務を経て作家となる。専門分野は、絵本・童話・児童書、健康関連の実用書。主な作品は、『かばんの中のかば』(あかね書房)、『きつねのたなばたさま』(世界文化社)、『ぼく、まってるから』(フレーベル館)、『あなぐまのクリーニングやさん』『探偵犬スコットと仲間たち』 (PHP研究所)、『からだの知恵 食のひけつ』(講談社)、『家庭薬膳のススメ』(毎日新聞社)ほか。執筆のかたわら、読み聞かせ講座や高齢者のための読書活動を続けている。現在、一般社団法人 日本児童文芸家協会、(社)日本文藝家協会会員。