ズゼちゃん大好き~エドガルス・カッタイの記録から(2/7)

文と絵・小熊猫吉

嫁入り道具にはリーガ市民の伝統的なお祝いの贈り物の民族織物のバンダナなどの小品から、子供たちのお祝いのお手紙、遠い国への旅立ちを励ますお手紙が数百通も集まりました。
これらの手紙はズゼちゃんの住まいの壁やグランドのフェンスに市民の手で取り付けられました。
フェンスはまるで花いっぱいのように見えました。

「ズゼちゃんが遠い国の動物園に行くのは寂しいよ。でも、私たちがズゼちゃんを可愛くて動物園に会いにきたように、遠い国の子供たちも私と同じようにズゼちゃんを愛して会いにきてくれるよ」
「ズゼちゃん。私たちはもうあなたと会うことができません。でも神戸の人たちはかならずズゼちゃんを愛して声をかけてくれますよ。安心してね」
お母さんたちも励ましの暖かい言葉を手紙に託してくれました。
子供たちからの贈り物は、好きだったお人形さん、紙で作った花束やリーガの街の絵、ズゼちゃんを描いた絵などがたくさん寄せられました。

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小熊猫吉 について

(こぐま ねこきち)1937年生まれ。岐阜大学農学部獣医学科卒業。1993年~1998年王子動物園園長。現在80歳です。70歳まで動物園で獣医師として動物たちの健康管理などをしていました。 動物園で学芸員の資格を取得してから10年間毎週土・日に動物の子育てや暮らしぶりについて子供たちに30分程度話していました。話すだけでなく紙芝居を作成して話すようになりました。