ズゼちゃん大好き~エドガルス・カッタイの記録から(3/7)

文と絵・小熊猫吉

隣の部屋のお父さんゾウは、「ズゼちゃんがいなくなると寂しいよ。でもズゼちゃんの方がもっと寂しくなるね。寂しい時はお父さんや動物園の仲間のことを思い出してね」と語りかけます。

キリンさんたちやシマウマさんたち隣組の動物たちが、「お元気で、リーガのことを忘れないでね」と呼びかけます。

「みんな元気でね、楽しかったリーガの思い出をいっぱい持って行くからね。パルディエス(ありがとう)」
私は見送りの皆さんに手をふって「日本まで安全に送り届けます。パルディエス」とこたえました。
紙吹雪がひらひらと舞う中、大勢の人が手をふる道をトラックが動物園の入口から遠ざかります。

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小熊猫吉 について

(こぐま ねこきち)1937年生まれ。岐阜大学農学部獣医学科卒業。1993年~1998年王子動物園園長。現在80歳です。70歳まで動物園で獣医師として動物たちの健康管理などをしていました。 動物園で学芸員の資格を取得してから10年間毎週土・日に動物の子育てや暮らしぶりについて子供たちに30分程度話していました。話すだけでなく紙芝居を作成して話すようになりました。