動物村のことわざ会議(4/4)

文・山庭さくら   絵・にわ かずえ

ふと気がつくと、池から出てきたカバ男くんが、ねそべっています。
「じゃあ、ぼくにも何か作ってよ」
ポリポリおしりをかきながら、みんなにたのみました。
「『水の中のカバ!』自分の力のはっきできるところでがんばること」
「『陸の上のカバ!』カバ君たちってああ見えて、時速40キロで走れるんだよ。だから人は見かけによらないってことで」
ウサギのピョン子やスカンクのプープーも、はずかしそうに、意見を出しました。
動物ことわざ会議4場面「ねえ、カバ男君は、どれがいいの?」
返事がないと思ったら、なんとカバ男くんは、グーグーいびきをかいています。
「ありゃまあ、カバ男君、ねちゃったよ。でも、なんだか楽しいね。こうしてぼくたちでことわざ作るの」
「ねえ、ねえ、もっと作ろうよ!」
子どもたちもいっしょにワイワイガヤガヤことわざ作りが始まりました。
「やれやれ。今日の会議はひつようなかったようじゃな。そもそも、人間がわれわれのことをどう言おうが気にすることはなかったんじゃ」
議長のヤマネコおじいは、ぼそっとつぶやくと昼ねをしに家に帰りました。
さて、ヤマネコおじいが昼ねからさめるころには、いくつの動物ことわざができているでしょうね。

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山庭さくら について

山庭さくら(やまにわ さくら) 愛媛県出身。大好きな童話作家は浜田広助。 図書館での読み聞かせ、児童養護施設でのボランティア、大学病院の小児科でのボランティアでの読み聞かせを行ってきて、童話や絵本の大切さを実感。 2006年に出版した『ウータンタンのおはなし』は、大分県の夏休み課題図書に選ばれる。 その後、依頼で『不思議なコウモリ』や『シッポでさよなら』などを創作。これまで作った作品は20以上。読み終えた後に、心がほっこりする童話を書きつづけている。 HP:幸せつなぎスト

にわかずえ について

神奈川県出身。ゆうゆう絵本講座 4期生。 今人舎より出版の絵本『てをつなごう』(きむらゆういちのゆかいななかまたち)に絵で参加。 クレヨン・クレパス画を中心に制作中。