弱くなりたい(1/4)

文・中村文人   絵・中野愛久美

どうなっているんだ、日本は、この地球は・・・。
かんきょうおせんといじょう気象のせいで、虫たちがチョー巨大化している。そして日本のあちこちにあらわれて、暴れまわっているのだ。
今もぼくは、カマキリかいじゅうカマノドンをはげしい戦いの末に退治したばかりだ。

ぼくは「8レンジャー」のハチ。天才科学者の飯田橋博士が、日本と地球を守るため作った戦隊ロボットのメンバーだ。
本当なら8人いるんだけど、こしょう続きで今のところ、ぼく一人が働いている。

得意技は、こうてつパンチとうちゅうキック。どんなぶあついかべも、こうてつパンチであながあく。
うちゅうキックで、かいじゅうを軽く月までぶっ飛ばす。
どんなやつがあられようと、このぼくがいるかぎり、日本の、そして地球の平和をみだすことは不可能だ!
というと、かっこいいすがたを想像してしまうが、ぼくって、野球ぼうをかぶり、ランドセルをせおった小学生型のロボットなのだ。

でもね、人間と同じように、うれしいときは笑うし、悲しいときは落ち込むんだ。
本当は、もうちょっとかっこよく作ってほしかったんだけどなあ・・・。
ぼくが変身すると体長15mになる。大きくなっても小学生のかっこうのままだから、たいていの敵は油断するみたい。飯田橋博士はそこまで考えて作ったというけれど、本当かな?

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中村文人 について

(なかむら もんど)三重県で生まれ、奈良県で育つ。関西学院大学文学部卒業。経済系の出版社でビジネス書の企画編集の仕事に携わりながら、絵本や児童書の創作を続けている。日本児童文芸家協会会員。 主な作品に『みんなだいじななかま』(金の星社)、『ぶんきょうほけんじょのえほん せわになろうかな』(文京保健所)、『おとうじゃ、ないって』『おいらはケネルキャットサスケ』『トイプードル警察犬 カリンとフーガ』(佼成出版社)などがある。 ▼紹介動画はこちら↓ ​『トイプードル警察犬 カリンとフーガ』 ​​『おいらはケネルキャット サスケ』

中野 愛久美 について

中野愛久美(なかの めぐみ)佐賀県生まれ。有田工業高等学校デザイン科にて、初めて絵本創作を学び、絵本づくりの楽しさに魅了される。現在は、二人の娘を持つ母であり、子育てをしながら絵本の創作に励んでいる。東京デザイナー学院グラフフィックデザイン科卒業。日本児童文芸家協会研究会員。 おおしま国際手づくり絵本コンクール入選、ピンポイント絵本コンペ三次選考通過、graniphTシャツデザインアワード銅賞など、絵本やイラストのコンペ、その他グループ展などに積極的に出展している。 PuFuFu