真夏の宮殿庭園で朗読を

夏のドイツはのんびりしています。冬になるとどんよりした日が続くので、お日様の出ている季節を目一杯堪能しようということでしょうか。そんな雰囲気の中で行われる、文学フェスティバルの様子を見てみましょう。

夏の文学
私が住むエアランゲン市では毎年8月末に4日間にわたる文学フェスティバルが行われます。
メイン会場は市街中心部にある宮殿庭園。普段からお天気のよい日は芝生に寝転がったり、散歩したりしている人がいる憩いの場所です。

朗読に聞き入る人々。毎年エアランゲン市の夏は「文学の町」になる。1万2000人が訪ねる

朗読に聞き入る人々。毎年エアランゲン市の夏は「文学の町」になる。1万2000人が訪ねる

ここに大きめの仮設舞台が作られ、招聘された文学作家たちの講演や朗読が行われます。コーヒーカップやビールジョッキーを手にしている人も多いですが、朗読の文化があるドイツ。じっと耳を傾けています。緑のある庭園、真夏の太陽(しかも湿気が少なく、日本よりも温度が低い)、静けさの中での作家の声。なんともよい雰囲気です。

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高松平藏 について

(たかまつ へいぞう) ドイツ在住ジャーナリスト。取材分野は文化・芸術、経済、スポーツ、環境問題など多岐にわたるが、いずれも住まいしているエアランゲン市および周辺地域で取材。日独の生活習慣や社会システムの比較をベースに地域社会のビジョンをさぐるような視点で執筆している。一時帰国の際には大学、自治体などを対象に講演活動を行っている。 著書に『エコライフ ドイツと日本どう違う』(化学同人/妻・アンドレアとの共著 2003年)、『ドイツの地方都市はなぜ元気なのか』(学芸出版 2008年)のほかに、市内幼稚園のダンスプロジェクトを1年にわたり撮影した写真集「AUF-TAKT IM TAKT KON-TAKT」(2010年)がある。1969年、奈良県生まれ。 HP;インターローカルジャーナル