童話は世界の町をつなぐ

ドイツのやや西側にバート・メルゲントハイム市という町があります。先日、同市の文化施設で童話をもとに、姉妹都市の子供たちが描いた絵の展覧会が行われました。

◆姉妹都市が集合
バート・メルゲントハイム市はバーデン・ヴュルテンベルク州にある人口2万2000人余りの小さな町ですが、1526年から1809年までドイツ騎士団の本部所在地だったという歴史があり、そのお城は、現在ミュージアムになっています。その佇まいも、展示品にも圧巻されます。

先日、同市の文化施設「カルチャーフォーラム」にて「オランジア 空飛ぶドア」という絵の展覧会のオープニングがありました。市内のアートNPOのイニシアティブで実現したもので、同名の創作童話をもとに、子供たちが描いた絵の展示です。

展覧会会場の様子

展覧会会場の様子

面白いのが、この絵はバート・メルゲントハイム市、および同市の姉妹都市の子供たちが描いたものという点。
同市はボルゴマネーロ(伊)、ディーニュ=レ=バン(仏)、サン・マリ・デュ・モン(仏)、そして笛吹市(山梨県)と姉妹都市関係があります。9月10日に行われたオープニングでは、ボルゴマネーロ(伊)、ディーニュ=レ=バン(仏)、そして笛吹市の人々が集い、盛大に行われました。

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高松平藏 について

(たかまつ へいぞう) ドイツ在住ジャーナリスト。取材分野は文化・芸術、経済、スポーツ、環境問題など多岐にわたるが、いずれも住まいしているエアランゲン市および周辺地域で取材。日独の生活習慣や社会システムの比較をベースに地域社会のビジョンをさぐるような視点で執筆している。一時帰国の際には大学、自治体などを対象に講演活動を行っている。 著書に『エコライフ ドイツと日本どう違う』(化学同人/妻・アンドレアとの共著 2003年)、『ドイツの地方都市はなぜ元気なのか』(学芸出版 2008年)のほかに、市内幼稚園のダンスプロジェクトを1年にわたり撮影した写真集「AUF-TAKT IM TAKT KON-TAKT」(2010年)がある。1969年、奈良県生まれ。 HP;インターローカルジャーナル