絵本作家になるには、絵が描けないと無理ですか?

絵本や童話を書くとき、コツがつかめなくて誰しもが壁にぶつかることがあります。創作のコツはどうすれば会得できるのでしょうか。ベテラン作家の正岡慧子先生に質問を投げかけ、それについてお答えいただきます。

Question
絵本作家になりたいのですが、絵が描けないとやっぱり無理でしょうか?

Answer
◆絵が描けるという程度では採用されない◆
本 紫絵が描けるということと、絵がうまいということは同一ではありません。
絵本は「絵で伝えていく」本のことですから、絵が命です。ただ絵が描けるという程度では採用されることは、まずありません。
ただし、絵本作家は絵でプロットをたてなければなりませんし(絵にできない内容は難しい)、絵を想像しなければなりませんので、絵が描けるということはとてもプラスになります。

絵が描けない人は(絵心は必要ですが)、絵本のためのテキストだけを書くことができます。対象年令にあわせて、16~24ページ(8~12画面)くらいの内容から始めてみましょう。
注意することは、ページめくりのタイミングと文章があっていること。絵で示した部分は言葉で重複をしないことなどです。

◆1場面200文字くらいでまとめる◆
基本的にひらがなで書き、「わかち書き」(絵本で学んでください)で仕上げておきましょう。作品にもよりますが、幼児向きの絵本であれば、1場面200文字くらいでまとめるくらいの気持が大切です。

出版社で採用になったら、画家さんが絵をつけてくれますが、ラフ画ができた段階で、最初の文章はすべてなかったものとして、新たに書き直す心構えが必要です。なぜなら、絵本は絵と文章がぴったりとマッチしてこそなりたつものだからです。

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正岡慧子 について

正岡慧子(まさおか けいこ) 広島県に生まれる。広告代理店勤務を経て作家となる。専門分野は、絵本・童話・児童書、健康関連の実用書。主な作品は、『かばんの中のかば』(あかね書房)、『きつねのたなばたさま』(世界文化社)、『ぼく、まってるから』(フレーベル館)、『あなぐまのクリーニングやさん』『探偵犬スコットと仲間たち』 (PHP研究所)、『からだの知恵 食のひけつ』(講談社)、『家庭薬膳のススメ』(毎日新聞社)ほか。執筆のかたわら、読み聞かせ講座や高齢者のための読書活動を続けている。現在、一般社団法人 日本児童文芸家協会、(社)日本文藝家協会会員。