おにぎりと神様(6/8)

おにぎり君も、同じようにおどりながら歌いました。
歌っていると、 なんだか体がムズムズとしてきました。
なんだろう?
「どうしたのじゃ?」
神様がふしぎそうに聞きました。
「神様、おどっていると、体がムズムズするんです」
神様はじっと、おにぎり君を見て言いました。

「ほ、ほ~う。なるほど、なるほど、なるほどなあ~。これは、すごいことになっておるぞ!!」
「え? なにがですか?」
「おまえ様の中で、タネたちの根っこが生えておるようじゃ。そら、そら、そら、もうすぐ芽が出るぞい!!」
ニョキ!! ニョキ、ニョキ、ニョキ!!
おにぎり君の体のてっぺんから、小さな、小さな芽が出てきました。

きゅりあ について

福岡県生まれ。仕事の合間に詩や物語を書いています。 童話は優しくてほっこりするようなものを目指していますが、 まだまだ、文章は勉強中です。 いつか、イラストも勉強して、自分の描いた絵で童話を作りたいです。 blog では、詩と物語を載せています。 良かったら遊びに来てください。 blog:パンラ国物語と詩集の欠片たち

柊京佳 について

(ひいらぎ きょうか) もの心ついた時からお絵描き大好き!たくさんの絵本に囲まれて子育てする中で、実際の生活の中にもある素晴らしい物語をいっぱい発見!2015年からブログやトークライブでそれをお伝えしています。 ブログ:はぴゆるの森屋 虫や山や木との不思議なやりとり書いてます。