とおくのほうから(1/2)

文と絵・中野愛久美

とおくのほうから9-10

「“ら” だから  らいおん!」
ゆうちゃんは  じしんまんまんに  こたえました。

「あー!  “ん” がついた! おーしまい。
おしまいに  するも  つづけるも  それは  すべて  きみしだい。」

おじさんは  うれしそうに うふふと わらい
もっていた  はーとの  あめを  くれました。
そして  さっさと  どこかへ  いって  しまいました。

「へんなの」
ゆうちゃんが  また   えを かいて いると・・・

ては  2ほん あしは  6ぽん  なーぞなぞ
ては  2ほん あしは  6ぽん  これなぁに?

とおくの  ほうから  こえが  きこえて  きました。
そして・・・

中野 愛久美 について

中野愛久美(なかの めぐみ)佐賀県生まれ。有田工業高等学校デザイン科にて、初めて絵本創作を学び、絵本づくりの楽しさに魅了される。現在は、二人の娘を持つ母であり、子育てをしながら絵本の創作に励んでいる。東京デザイナー学院グラフフィックデザイン科卒業。日本児童文芸家協会研究会員。 おおしま国際手づくり絵本コンクール入選、ピンポイント絵本コンペ三次選考通過、graniphTシャツデザインアワード銅賞など、絵本やイラストのコンペ、その他グループ展などに積極的に出展している。 PuFuFu