ぼくたち エージェント!(1/4)

文・ひなた のんき  

ぼくたちは、エージェントだ。
エージェントっていうのは、ひみつのしれいをもらって、かつやくするひとのことだ。
ぼくはエージェントたかし。ようちえんのねんちょうさんだ。
それと、おとうとのエージェントつよし。あとすこしで4さいだ。

ぼくたちは今日も、しれいかんからひみつのしれいメモをうけとった。
「今日のばんごはんは、カレーにしようとおもってるの。だから、このメモにかいてあるものを、いつものスーパーで買ってきてね」
ママ・・・じゃなくて、しれいかんが言った。

「りょうかいしました!」
ぼくは、パッと手をおでこのところに上げてけいれいをしてから、エージェントつよしの手をひっぱって、はりきってうちを出た。
さくせんをせいこうさせるには、たくさんのきけんをのりこえなきゃならない。
つよしはまだ、エージェントとしては小さすぎるから、ぼくがしっかりするぞ。

「エージェントつよし、いくぞ!」
「うん、にいちゃん」
「うん、にいちゃん、じゃない!りょうかいしました、だ!」
「りょうかいしました!」

ひなたのんき について

東京都出身です。空と、水のある景色と、物語の世界が大好きです。 絵は描けないけど絵本が描きたいので、絵本の文章を編集さんに見てもらったりしています。 好きな絵本作家は、かがくいひろしさん、長谷川義史さん。 好きな童話は、寺村輝夫さんの「ぞうのたまごのたまごやき」、「こまったさんのオムレツ」。 好きな物語の出だしは、安房直子さん作「きつねの夕食会」の「新しいコーヒーセットを買ったので、きつねの女の子は、お客をよんでみたくてたまりませんでした」。 こんな風に人に衝撃を走らせる一文を、自分もかきたいと思います。