ドイツのトルコ人家族のクリスマス

◆空には千の星がある

ドイツのクリスマスは本物の木を買って飾る

ドイツのクリスマスは本物の木を買って飾る

そんなシリンは、家の外に小さなもみの木が生えているのを見つけます。
両親が寝静まってから、その木に飾り付けをしはじめたところ、「クリスマスの星」や「愛の星」「ダンスの星」「花の星」がやってきて皆で遊びます。そして彼らは「星には千の(それぞれちがった)星がある」と言って去っていきます。

一方、お父さんとお母さんは、シリンがベッドにいないことに気が付き、外にいる彼女を見つけます。シリンの様子を見た彼らは、考え込みます。彼女をベッドに運ぶと、家の外に生えたもみの木に星を飾る。翌朝、シリンは大喜びする。ざっとこのようなお話です。

高松平藏 について

(たかまつ へいぞう) ドイツ在住ジャーナリスト。取材分野は文化・芸術、経済、スポーツ、環境問題など多岐にわたるが、いずれも住まいしているエアランゲン市および周辺地域で取材。日独の生活習慣や社会システムの比較をベースに地域社会のビジョンをさぐるような視点で執筆している。一時帰国の際には大学、自治体などを対象に講演活動を行っている。 著書に『エコライフ ドイツと日本どう違う』(化学同人/妻・アンドレアとの共著 2003年)、『ドイツの地方都市はなぜ元気なのか』(学芸出版 2008年)のほかに、市内幼稚園のダンスプロジェクトを1年にわたり撮影した写真集「AUF-TAKT IM TAKT KON-TAKT」(2010年)がある。1969年、奈良県生まれ。 HP;インターローカルジャーナル