ロボットハンター 1/6

文・中村文人   絵・いなのべいくこ

ロボットハンター書影

電子書籍になりました!

「新作の嵐」で公開しました童話『ロボットハンター』が、マイナビ出版より電子書籍として発売となりました。
Amazonはじめ電子書籍ストアで購入ができます。パソコン、スマートフォン、タブレットで読むことができます。
ぜひご一読を!

中村文人・文 いなのべいくこ・絵 『ロボットハンター』 378円
◆Amazonへの購入サイトはこちらへ  → 『ロボットハンター
白ネコとロバ型ロボットが繰り広げる冒険活劇童話です!

ロボットハンター挿絵1◆ストーリーの一部をご紹介
「あ、あかん、もうおいらは、あかん・・・。これでもう、おさらばや」
おいらは、ロバ型ロボットのサム。いつのまにかこわれて、この松林の入り口にすてられたみたいだ。もう予備バッテリーもきれそうだ
「はあ? あれは、・・・」
向こうから、だれかがやってくるのがみえた。
「白いな・・・。しっぽが、長い・・・。ネ、コ、か・・・。白、ネ、コ・・・。だ、れ、や」
その白っぽいやつは近づき、おいらのはなをかるくけった。そのときだ。
ビビビ、ガゴーガゴー。
大きな音とともに、おいらの体が動き出した。
「うわっ!」
そいつが、うしろにとびはねているのがみえた。やっぱり、白ネコだ。ウエスタンハットなんかをかぶっていやがる。
「こいつ、びっくりさせやがって!」
その白ネコは、タヌキのように太くなったしっぽをなでながら、おいらのはらをいっぱつけりとばした。