WEB版『BOOK&another story』(4/5)

文・田村理江   絵・小野寺美樹

村上春樹
海辺のカフカ

あらすじ

ギリシャ神話や日本の古典を絡め、時間を超えた不思議な出会いの物語。主人公田村カフカは中野区で高名な彫刻家の父と二人で暮らしていた。が、15歳の誕生日、父の呪いから逃れるために、四国へ家出。辿り着いた私設図書館の職員と知り合い、図書館暮らしを始める。

その頃、中野区では、戦時中に謎の失神を体験した知的障害の老人ナカタさんによって、カフカの父が刺殺される事件が起きていた。ありえないことに、父が殺された時間、カフカの手には、自分が父を刺したような返り血が。さらに現実とは信じがたいが、図書館館長の美しい女性・佐伯さんが15歳当時のままの様子で、カフカの部屋に現れるようになる。

佐伯さんは、30年前に大ヒットを生み出したシンガーという華やかな過去と、自分の片割れのような恋人を若くして亡くしたという悲しい過去を抱えながら、ひっそりと生きていた。カフカには「この人こそ、僕を捨てた母かもしれない」と思えてきた。

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田村理江 について

(たむら りえ)東京都生まれ 成蹊大学文学部日本文学科卒業。日本児童文学者協会第15期文学学校を終了。 第6回福島正実記念SF童話賞を受賞して、『ガールフレンドは宇宙魔女』(岩崎書店)を出版。 児童書の作品に『リトル・ダンサー』(国土社)、『夜の学校』(文研出版)、『魔の森はすぐそこに・・・』(偕成社)など。絵本の作品に『ふなのりたんていラッタさん』(フレーベル館)、『ハンカチのぼうけん』(すずき出版)など。 HP:田村理江のページ

小野寺美樹 について

(おのでら みき)1995年千葉県生まれ。学習院大学経済学部経済学科を2017年の春卒業して、出版社勤務予定。2012年春から毎年、『BOOK展』(ギャラリーウシン)に絵画作品やポストカードを出品。