ズゼちゃん大好き~エドガルス・カッタイの記録から(2/7)

文と絵・小熊猫吉

このニュースがリーガで広まると大変なことが起きました。
「リーガの人気者、皆に愛されているズゼちゃんを遠い国の動物園にプレゼントするのは反対です」
という意見が市民からわきおこったのです。

この動物交流の話が始まったのは阪神淡路大震災の後のことです。
「神戸のマック君とリーガのズゼちゃんの結婚式を神戸で行うことはたいへんめでたいことです。そして神戸の子供たちに大震災から立ち直るために勇気と希望を持ってもらうことができるのです」
神戸市長さんからリーガ市長さんへズゼちゃんのお嫁入りを申し入れたのです。

阪神淡路大震災のニュースは、テレビを通じてリーガ市民にも大きな衝撃を与えていました。
リーガ市長さんから、神戸の子供たちのために役立つのなら贈ってもよいとの返事がきました。
ズゼちゃんが神戸に行くことで神戸の子供たちに生きる勇気を与えることになるのだと、今度はリーガ市民の中からズゼを送り出すための嫁入り道具を作ろうとの意見が出てきました。

小熊猫吉 について

(こぐま ねこきち)1937年生まれ。岐阜大学農学部獣医学科卒業。1993年~1998年王子動物園園長。現在80歳です。70歳まで動物園で獣医師として動物たちの健康管理などをしていました。 動物園で学芸員の資格を取得してから10年間毎週土・日に動物の子育てや暮らしぶりについて子供たちに30分程度話していました。話すだけでなく紙芝居を作成して話すようになりました。