『ミルクが、にゅういんしたって?!』著者・野村一秋先生に聞く(3/3)

◆自分の力を出し切る

――「新作の嵐」で作品を発表しながら、デビューを目指してがんばっている皆さんへ応援メッセージをお願いします。

流行のテーマ・題材・ジャンルといったものはいっさい気にしないで、自分がいちばん書きたいものを書くということがだいじだと思います。そうでないと、自分の力を最大限に発揮することができないからです。
公募にしても出版社への持ち込みにしても大勝負です。選考委員や編集者は、アマチュアが小手先で勝負をして勝てるような相手ではありません。自分の力を出し切らないと勝てないのです。また、そうすることで、自分にしか書けない作品になっていくと思います。

あと、自分の作品の良さを認めてくれる先生や仲間を見つけることもだいじです。創作は孤独な活動ですが、だからこそ仲間は大切です。仲間がいることで続けられます。
筆力があってもチャンスがないとデビューが難しい時代なので時間がかかるかもしれませんが、自分の力を信じて、諦めずに書き続けてください。
応援してます!
――貴重なお話をありがとうございました。
ミルク入院書影

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野村一秋(のむら かずあき):1954年、愛知県に生まれる。教員として小学校に勤務した経験のもと、子どもの目線に立った作品を生み出している。日本児童文芸家協会会員。日本児童文学者協会会員。
主な作品に、『天小森教授、宿題ひきうけます』『しょうぶだ しょうぶ!』『のらカメさんた』などがある。