こおにの あまぶえ(1/4)

文と絵・みろかあり

ありちゃんは、しょうがく1ねんせい。
まいにち、ならいごとで いっぱい。
ピアノに バレエに こどもえいかいわ、いそがしくて やすむひまも ありません。

でも えんそくが きまったときは、それは それは たのしみに していました。
それなのに、あめが ふって、えんそくは、ちゅうしに なって しまいました。
ありちゃんは くやしくて しかたが ありません。

「ああ、いやだなぁ・・・どうして あめなんて ふるのかしら。
あめなんて なくなっちゃえば いいのに・・・。
ほんと、あめなんて だいっきらい!!」

ザンザカ、ザンザカ ザンザカ、ザンザカ
あめは やむようすは ありません。
ありちゃんは うらめしそうに そらを みあげました。

みろか あり について

東京都出身。絵本作家、イラストレーター。 イラスト、さし絵を担当した本は『KGBスパイ式記憶術』(水王舎)、『仏像の光と闇」(水王舎)、『おもしろ“紙学” エコ:紙はやさしいんだ!」(くもん出版)、『 もらった子ネコ、かえします』(CATパブリッシング)。 ブログとHPやっております。遊びに来てください。 ブログ: みろかありのブログ HP:みろかありのページ