こおにの あまぶえ(1/4)

文と絵・みろかあり

「なんで、そんなに ふらすのよ!  あんたの せいで えんそくが ちゅうしに なったじゃない」
「オレは、めぐみの あめふり こおにだ。
くさも きも みんな オレの あめを まってるのさ!」
こおには ふえを ふきながら おどっています。

「おまえなんか、あっちへ  いけー」
ありちゃんは おもいきり まくらを なげつけました。
こおには ヒョイと かわします。
こおには ニタッと しました。

「はれが つづくと どうなるか おもいしるが いいさ!」
こおには、そう いいすてると そらへと かえって いきました。

みろか あり について

東京都出身。絵本作家、イラストレーター。 イラスト、さし絵を担当した本は『KGBスパイ式記憶術』(水王舎)、『仏像の光と闇」(水王舎)、『おもしろ“紙学” エコ:紙はやさしいんだ!」(くもん出版)、『 もらった子ネコ、かえします』(CATパブリッシング)。 ブログとHPやっております。遊びに来てください。 ブログ: みろかありのブログ HP:みろかありのページ