しっぽのないマプ(5/5)

文と絵・エンプティ・オーブン

ふたりの ことばを きいた ねがいの はなは、ゆっくり ひらいたかと おもうと、めを あけて いられないほど まぶしく かがやいたのです。
みんなが めを あけられるように なったときには、ことりの すと たまごは すっかり もとどおりに なっていました。
「ありがとう、ほんとうに ありがとう!」
ことりは すと たまごを だきしめて おれいを いいました。

エンプティ・オーブン について

1985年埼玉県生まれ。子供のころから本が好きで、自分でも絵本を作ったり、マンガを描いていました。二児の母になってからは、わが子に読み聞かせるための絵本を作ってきました。小学校の読み聞かせボランティアにも参加しています。娘がが小学生になるのを機に、童話を書き始めました。たくさんの人に楽しんでもらえるお話を書きたいです。