ぜんぜん不思議じゃなかった3日間(11/15)

文・朝日千稀   絵・木ナコネコ

お盆の花盛り町大字細八字猪甲乙に、
彼の岸から帰って来た人たちを、送る舟。
しのさんやご先祖さまたちが乗るための舟。
そして、そして・・・。
賢作さんも。

お精霊舟は、大切な人たちへの想いが込められている。
想いが、形に、なっていく。
なんて、しみじみしている場合じゃない!
もっと、見ていたいけど、策作じいさん、捜さなきゃ。
後ろ髪、ひかれながら、釘づけ状態の目を離す。
と、祭囃子が、
「また、聞こえる」

朝日千稀 について

(あさひ かづき)福井県福井市在住。3猫(にゃん)と一緒なら、いつまでもグータラしていられる

木ナコネコ について

(きなこねこ)福井生まれ、大阪住まい。福井訛りの謎の関西弁が特徴。猫と珈琲と旅が好き。