どうやったらできるかな? みんなで力を合わせる?

購入はこちらをクリック→『ぼくの! わたしの! いや、おれの!

ぼくの! わたしの! いや、おれの!
アヌスカ・アレプス 作
ふしみ みさを 訳
BL出版 2021年10月1日刊行

今回ご紹介するのはとっても可愛らしい動物のお話です。

ジャングルに住むゾウくんたちはくだものが大好き。
ある日、今まで食べたことも見たことのないとっても美味しそうな果物を発見します。
でも、それは高い木の枝になっていて届きません。
ぞうくんたちは「どうやったらとれるかな?」とそれぞれの知恵を絞り、果物を取るため思い思いの方法を試してみますが・・・。

その傍らで、何か小さな生き物たちがせっせとその果物を取ってきて運んでいます。
そう、よくみるとそれはねずみくんの群れ。
なんで、ねずみくんたちは果物を取れたんだろう?
ぞうくんたちはその理由を知りたがります。

そこでねずみくんたちが教えてくれた言葉をヒントにもう一度再チャレンジ。そして、今度は大成功!
美味しい果物をいっぱい食べられて大満足のゾウくんたち。
どうやって取ったのか気になりますよね! その答えはぜひ絵本で!

子どもたちの育ちの中で、欲しいものを得るために自分一人でやるよりもみんなで力を合わせるともっといろんなことができる、大きな力となって夢を叶えられるという体験は貴重なものです。
仲間の大切さ、知恵を絞ったり工夫して何度もチャレンジしてみること、困った時のヒントは身近な存在が教えてくれる・・・。そんなメッセージも込められているように感じます。

本作品は子どもの頃から絵を描くこと、物語を書くことが大好きだった作者が初めて出版した絵本作品。
彼女はスペイン育ちで大学では美術を学び、さらに英国で児童書のイラストレーションを学び、修士号も取得しています。
とても色彩豊かで可愛らしい、見る者の心をパッと明るくするような絵も印象的です。
ぜひ親子で展開を楽しみながら読んでみてください!

えもり なな について

江森 奈々(えもり なな)1985年神奈川県生まれ。千葉県在住。幼少期より母から良質な絵本を与えられて育つ。幼い頃から絵を描くことが得意で、小学生の頃は漫画を描く。中学生になると美術部に所属し油絵を始める。灰谷健次郎の「兎の目」に感銘を受け、10代は日本や世界の児童文学を読みふける。現在、保育士をしながら絵本や童話、紙芝居の創作、読み聞かせを行っている。画家・イラストレーター、モデルとしても活躍中。絵本は1500冊以上読破。2023年be京都にて初のプチ個展を開催。パレットクラブスクール19期絵本コース卒業。トムズボックス2019冬季ワークショップ修了。 『絵本作家になるには、絵が描けないと無理ですか』(CATパブリッシング)の挿絵を一部担当。 ●YouTube:【なないろ本屋/7's BOOKSHELF】 ●Instagram:【nana_museum】