ぴょんぴょん ぴょぴょん(1/4)

文・もりなつこ  

こうだいくんは かえるが だいすき。
おようふくも ずぼんも くつしたも  てさげかばんも パジャマだって みーんな かえるのもよう。
こうだいくんが にこにこしてると かえるたちも わらっているみたい。
「あかちゃんの ときから つかってる もうふが かえるの もようだから かえるが すきに なったのかな」
ママが わらいます。
ほいくえんに いくときは もちろん たいせつな かえるの もうふを もっていきます。
「いっしょに おひるね きもちいいもん」
ぴょんぴょん1だけど きのう ほいくえんの おひるねで おもらし しちゃった こうだいくん。
ぬれた もうふの かえるたちは かなしい かおに みえました。
かえるの もうふは せんたくちゅう。
おうちの ベランダに ほして あります。
「きょうは しろい もうふを もっていってね」
ほいくえんの じゅんびを しながら ママが いいました。
こうだいくんは しょんぼり。
「しろい もうふは いやだな」
「かえるの もうふも こうだいと ひるねできないから さびしそうね」
ママが いいました。
ベランダの もうふから ポタリ ポタリ みずが おちました。

もり なつこ について

大阪市生まれ、鹿児島市在住。日本児童文芸家協会、日本児童文学者協会会員。「日産童話と絵本のグランプリ・優秀賞」「新美南吉童話賞・特別賞」「小川未明文学賞・優秀賞」などを受賞。2010年『『風よ! カナの島へ』 』(国土社)を出版。現在は鹿児島市内で児童クラブの支援員をしながら創作活動中。鹿児島の海と空と山と人、子どもの笑顔に癒され、ときどき桜島にびっくりさせられながら、楽しく暮らしています。