ほしいこ どんなこ(1/4)

文と絵・ひなたのんき

さっそく、おなかに こどものいる、どうぶつの ふうふが、あつめられた。
まず、くちを ひらいたのは、くじゃくだ。
「ごほうび、ありがとうございます、かみさま。わがこに くださる、とくべつな ちから。それは、たとえば、うつくしさでも、よいのですか?」
「もちろんじゃ。うつくしいことも、ちからの ひとつ」

「それなら、わたしたちの こには、とくべつうつくしいはねを ください。クジャクはやっぱり、みためが だいじ。このよの どんな ほうせきよりも、うつくしく かがやく はねが いいです」
「よかろう。そなたたちの こに、うつくしさを さずけよう」

ひなたのんき について

東京都出身です。空と、水のある景色と、物語の世界が大好きです。 絵は描けないけど絵本が描きたいので、絵本の文章を編集さんに見てもらったりしています。 好きな絵本作家は、かがくいひろしさん、長谷川義史さん。 好きな童話は、寺村輝夫さんの「ぞうのたまごのたまごやき」、「こまったさんのオムレツ」。 好きな物語の出だしは、安房直子さん作「きつねの夕食会」の「新しいコーヒーセットを買ったので、きつねの女の子は、お客をよんでみたくてたまりませんでした」。 こんな風に人に衝撃を走らせる一文を、自分もかきたいと思います。