チャン! チャン! チャン! チャン! チャン小熊ねずみー!(7/7)

文と絵・くまもり こぐま

<その7>
チャン小熊ねずみはとてもうれしいきもちになりました。
そしてボールをうきわにしてのしおよぎやひらおよぎで川をおよいで行きました。
アナグマのお母さんが、時おりチャン小熊ねずみのお口に、おさじによそったはちみつを入れてくれたので、つかれておよげなくなることもありませんでした。

川をおよぐチャン小熊ねずみをはげますみんなのかけ声がいつしか一つになっていました。
「チャン小熊! チャン小熊! チャンこぐチャンこぐチャン小熊!」
チャン小熊ねずみはその声に合わせて、川の中を進みました。
「チャン! チャン! チャン! チャン! チャン小熊! チャン小熊! チャンこぐチャンこぐチャン小熊!」

しだいにスズランのすんだあまいかおりがしてきました。
まんかいのスズランにかこまれたびょういんが見えてきました。
おばあちゃんの入いんしているスズランびょういんです。
チャン小熊ねずみは目をこらしてびょういんのまどを見ました。

(おばあちゃんはどのまどのおへやかしら)
雨がやみ、おひさまが出てきました。
びょういんのたてものの、ちょうど真ん中あたりのまどが一つ開きました。
そして、そのまどからチャン小熊ねずみのおばあちゃんがかおをのぞかせました。
おばあちゃんはだいぶびょうきが良くなってました。ひさしぶりにおひさまが出たお空を見ようとまどを開けたところだったのです。(次のページに続く

くまもり こぐま について

東京生まれ。旅行誌のライターを経てシナリオを書き、その後子供の頃からの夢であった児童文学作家を志しました。童話コンクールで賞をいただいたことをきっかけに、子供だけでなく、大人の心にも寄り添うような作品を書けるようになれたらと思っています。ほのぼのとしたかわいい作品だけでなく、心に迫るような現実を取り扱う作品も書いてます。どうぞよろしくお願いします。