田村理江さん、シリーズ3巻目を上梓

まぁ、そんなことをしなくても、気にせず捨ててしまえば済むのに、なんとなく心情的に・・・。人間の弱い心につけこんでくるのです。
詩織たちの物語は、やがて“いじめ”の問題に行き着きます。いじめも人間の弱い心が引き起こすもの。加害者は『謝れば、それで解決』と、すぐに忘れてしまうでしょうが、被害を受けた側はいつまでも傷として残り、人生に対して消極的になったり懐疑的になったりするかもしれません。
だからこそ、いじめは大人たちも協力して未然にストップ! 誰かを傷つけるのは絶対にダメ!と伝えたいです。

二話目は、子ども向き作品には相応しくないかなとも思いましたが、ストーカーを扱っています。現代の子どもたちは恋のスタートも早そうなので、こんな事件に巻き込まれることもないとは言えません。
相手を思いやる心を育めば、いじめもストーカーもいつかは消えるかも・・・。相手の喜ぶ顔を、自分の喜びと感じられる優しく穏やかな心を大切にしてもらえたら、と願います。

この本でも前作に引き続き、pon-marshさんの絵が可愛く、お料理も美味しそう。特にカフェ『ゆめぐるま』のママが作ったチーズケーキは、トッピングや焼き具合など、グルメな読者にも満足していただけるかな、と思います。
謎と友情とお料理を『ゆめぐるま』でぜひ、楽しんでください!」

●購入はこちらから →『謎解きカフェの事件レシピ ゆめぐるま〈Recipe3〉事件と遊びのボーダーライン