夏のドイツはのんびりしています。冬になるとどんよりした日が続くので、お日様の出ている季節を目一杯堪能しようということでしょうか。そんな雰囲気の中で行われる、文学フェスティバルの様子を見てみましょう。
◆夏の文学
私が住むエアランゲン市では毎年8月末に4日間にわたる文学フェスティバルが行われます。
メイン会場は市街中心部にある宮殿庭園。普段からお天気のよい日は芝生に寝転がったり、散歩したりしている人がいる憩いの場所です。
ここに大きめの仮設舞台が作られ、招聘された文学作家たちの講演や朗読が行われます。コーヒーカップやビールジョッキーを手にしている人も多いですが、朗読の文化があるドイツ。じっと耳を傾けています。緑のある庭園、真夏の太陽(しかも湿気が少なく、日本よりも温度が低い)、静けさの中での作家の声。なんともよい雰囲気です。