妻とバトンタッチで家事にも奮闘する毎日――洗剤ひとつ買うにしても、あそこのスーパーのほうがお得だな。植物の水やりには、お米のとぎ汁を使おう――。
そうやってあれこれと、先輩主婦のマネをしてるうちに、だんだん自分の中の「もったいない」にも、気づいてきた私。
子どものころ、母に「お水の出しっぱなしはもったいない」と叱られたときのことを、今になってしみじみと感じてしまう。
まだ小さい子供には、「もったいない」の意味がわからないかもしれない。けれど、ふとしたキッカケで、「もったいない」が「新たな発見」につながるかもしれない。
そんなキッカケのひとつになるのが、まさに本作だ。
もったいないばあさんならではの、工夫のきいたヒントをもらえる、楽しい作品なのだ。
インパクト大のばあさんの絵に、「あ!」とおどろく発見の数々。読み聞かせた後にお子さんは、きっと自分でススんで、「もったいない」を探しにいくことだろう。