美里がタブレットに向かって、「さみしかったから」と答えると、ピンポーンと正解音が鳴って、3枚目のパネルが消えました。
代わりに現れたのはつやつや黒かみと色白のおでこ、ぱっちりした目・・・まで。
「イラつくなあ。だれなんや、これ?」
「じゃ、第4問、行くよ。えい!」
美里が「4」のパネルにふれると、「7」までが、ピカピカ、光り、ガイドの声が言いました。
「この先は体験ゾーンからの出題です。みなさんは『四季の部屋』へ移動してください。問題は春、夏、秋、冬、それぞれの部屋から出されます。ファイト! プツン!」
「ふざけてやんの」
「とにかく、行こうよ。大ちゃん、あっちのタブレット、持ってきて。時間がないから、手分けしよう」
「うん」
大介が水そうの前のタブレットをはずしてから、2人はろう下を曲がって、四つの部屋の前に立ちました。
「おれ、春の部屋に入ってみる」
「じゃ、あたし、夏ね」
「うん。がんばれよ!」
2人は、それぞれ、「春の部屋」、「夏の部屋」のとびらを開け、中に入りました。