とってもステキな青空図書館

◆やはり「善」なのだ
アメリカは一般的に、犯罪率が日本の比ではないほど多く、残念ながら危険な場所もいっぱいあります。置き引き、スリなどの窃盗も多く、ロープ型の施錠でがっちり守っていたはずの自転車が、あっという間に盗まれた等という話はしょっちゅう聞きます。
しかし一方では、この図書館の活動からもわかるように、地域の資産を大事に住民たちが守り、支えあうということも成り立っています。
箱に本を入れたらあっという間に全部なくなるのではないか?という懸念を公園課の方に訪ねたときに、最後に彼はこんなことを話してくれました。

「僕は自分が感動した本や、子供が小さい時に何度も読んでとせがんだ本を、箱に寄付したんだ。本の寄付は小さいことかもしれないけれど、自分たちが経験した素晴らしいことを、今度は違う誰かがどこかで経験すると思うと、それだけでワクワクするよ」
人の根本はやはり「善」なのだなと、思いました。

◆Little Free Library HP: Little Free Library
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Junko Goodyear について

(ジュンコ グッドイヤー) 米国・ワシントン州シアトルの対岸、ベインブリッジ島在住。クリエイティブ・エージェンシー「Agentic LLC」共同経営者。 東京のど真ん中をベースに約20年間ビジネス経営した後、2010年にアメリカに生活の拠点を移す。エキサイトで刺激的な都会の生活をやめて、現在は仕事を日米で展開しつつも「半径5メートル以内の幸せ」を丁寧に生きる、パシフィック・ノースウエスト的「Go Tiny ライフスタイル」を実践中。 HP:Go Tiny!