5 おにげ
かくれた モモの いばしょにも
やっぱりまた
たくさん たくさん あつまった
あつまったモノたちに
おじいと おばあの 家は
かべを こわされ やねには あなをあ けられ
ほしがるものたちから モモを まもるため
おじいと おばあは とうとう
「お逃げ」と
モモを 旅立たせた
おばあの くれた だんごを もって
モモは 道々 かんがえていた
おばあの こえが よく きこえなかった
(オニ・・・?)
そういっていたような きがしてた
モモは 旅の みち
オニて なに?
オニは どこ? と
むけるあしも ゆくえもしれず
あってなにする めあても ないまま
ただほしがるモノたちから はなれるためだけに
モモは 旅を つづけた
モモは 歩きつづけた
ちいさな ちいさな コオニたちが
あしあと おいこしていくの きづかなかった