はじめのモモ(2/2)

文と絵・みしまる☆☆☆織音

8 ムラサキ鬼

うでを あわせ

からだを ぶつけ

なげまきこんで

もんどりうって

ぐるぐるまわって たたかううちに

 

いつのまにか 巨大な 2体は

おんなじ色の ムラサキに なっていた

 

つかれ あせをかき 塩を ふき

どすんと しりもち

あぐらを かいて

 

うしろ手を ついて

息絶えた

 

ムラサキの オニたちは

うごかなくなった

 

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9 タベタ

そうして のこった 黒いコオニたちが

アリのように  いっせいに

モモに たかりだした

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momo_019タベツクシタ

マンゾクシタ

もう モモは いなくなった

 

コオニたちは サミシクなった

コオニたちは ツマラナクなった

 

だいすきなモモは

 

もうタベタ

もうナクナッタ

あえナクナッタ

 

旅を ついていくことも

遠くで においを かぐことも

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もう なんにも できなくなって しまった

 

ツマラナイネ コオニが 言った

サミシイネ コオニが 言った