「あんこちゃん、みーつけた!」
クローゼットのとびらもあけずにぴりーこぱんが言ったので、あんこちゃんはビックリした。
「ええっ!どうしてわかったの?」
こんどはあんこちゃんがそう言いながら、クローゼットのとびらをあけた。
するとそこには、一ぴきの犬がおすわりしてしっぽをふっていた。
「なかなかみつからないから、においでさがしたよ!」
そのイヌが言った。
ぴりーこぱんは、またまたへんしんしていたのだ。
「ぴりーこぱん、かくれんぼの時にへんしんするの、ずるいよ」
あんこちゃんはちょっとすねて言った。
このかくればしょ、けっこうじしんあったのにな。
「そっかあ。あんこちゃんへんしんできないもんね」
ぴりーこぱんが言った。
「それじゃあ、かくれんぼはおしまいにして、こんどはおそとであそぼうか」