ぼくたち エージェント!(3/4)

文・ひなたのんき  

いよいよ、スーパーについた。
おやさいに、くだもの、おこめに、おにく。いろいろなものがならんでいる。
この中から、しれいにあるものをえらんで、おかねをはらってかえるのだ。

ぼくは、しれいかんからうけとった、ひみつのメモをひらいた。
メモには、「ジャガいも タマねぎ ニンジン」とかいてある。
「さあ、このあんごうの、なぞをとくんだ。カタカナもかいてあるな・・・」
「にいちゃん、カタカナ、よめるの?」
「よめないから、あんごうというんだ。エージェントは、あんごうをとくために、あたまもはたらかせるものなんだ」

エージェント3ぼくは、カタカナはまだべんきょうちゅうだけど、ひらがなはぜんぶよめる。
メモをじっくり見て、あたまをはたらかせれば、ヒントくらいはつかめるはずだ。
「ママ・・・じゃない、しれいかんは、こんやはカレーだっていってた。だからこれは、カレーにいれるものだ、きっと」
ぼくは、かんがえながら言った。

ひなたのんき について

東京都出身です。空と、水のある景色と、物語の世界が大好きです。 絵は描けないけど絵本が描きたいので、絵本の文章を編集さんに見てもらったりしています。 好きな絵本作家は、かがくいひろしさん、長谷川義史さん。 好きな童話は、寺村輝夫さんの「ぞうのたまごのたまごやき」、「こまったさんのオムレツ」。 好きな物語の出だしは、安房直子さん作「きつねの夕食会」の「新しいコーヒーセットを買ったので、きつねの女の子は、お客をよんでみたくてたまりませんでした」。 こんな風に人に衝撃を走らせる一文を、自分もかきたいと思います。