つよしが、一つめのひらがな、「い」と「も」をゆびさした。
「ぼく、これよめるよ。『い』と『も』だよ。」
ひらがなならぼくもよめる。
たしかに「い」と「も」だ。つまり「いも」だ。
「カレーにいれるいもといえば・・・じゃがいもだ! 『ジャガ』は、カタカナの『じゃが』なんだ。それと、つぎのひらがなは『ね』と『ぎ』だ。カレーにいれるねぎは?」
「えっとねぇ・・・。たまねぎ!」
「それだ!『タマ』は、カタカナで『たま』だった。たしかに、『たまねぎ』だ!あと、このじは、にいちゃん、よめるぞ」
ぼくは、「ニンジン」の「ニ」をゆびさした。
「カタカナの『に』だ。カレーにいれる、あたまに『に』がつくものは?」
「に、に・・・にんじん?」
「やったぞ!あんごうをといた!」
ぼくたちは、いそいでうりばをまわって、じゃがいも、たまねぎ、にんじんをあつめた。
「ふぅ。やっとぜんぶそろった。よくやったぞ、エージェントつよし!」
「えへへぇ」