今日は、ひさしぶりに、パパといっしょに、夕ごはんが食べられる。
ここのところ、パパはいそがしくて、いつも夜おそくにならないと、かえってこなかったんだ。
それで、ママ・・・じゃない、しれいかんから、「今夜は、すきやきにしましょ。スーパーのお肉のコーナーで、おいし~いお肉を買ってきてくれる?」という、しれいをうけたのだ。
パパとごはんがたべられるのはうれしい。ぼくたちは、紙につつまれた、すきやき用のおいし~いお肉を、あたまにのせてみたりしながら、かえり道をいそいだ。
「あっ」
「あっ」
うちの近くまでかえってきた時、となりのマンションにすむいじめっ子、テツヤに会った。
テツヤは、いじわるそうなかおで、ニヤニヤわらいながら、ぼくたちに近づいてきた。
「よぅよぅ、おまえら。サンタさんに、クリスマスプレゼント、おねがいしたか?」
あれ? 何か、いじわるを言うのかと思ったのに。
「したよ~」
つよしが、こたえる。ぼくも、うなずいた。