サンタさんは、大きな白いふくろの中に、手を入れた。
その手を出して、パっとひらくと、キラキラしたものが、空からふってきた。
「雪だ・・・」
まっくろの空が、白いキラキラで、いっぱいになった。いつのまにか、お向かいの家の屋根も、ぼくのうちのにわも、雪でまっ白になっている。
「サンタさん、いたんだ! サンタさんが、雪をプレゼントしてくれた!」
ぼくは、うれしくって、うれしくって、つよしがねているのも忘れて、ばんざ~い!とさけんだ。
ぼくたち エージェント!③~サンタクロースはいないのか?(5/6)
文・ひなたのんき