みずたまりの ひろしくん(2/4)

文と絵・わび みよ

つぎの朝。
おんなのこが ひとり、ひろしくんの ところへ
やってきました。

「おはよう、みずたまりさん。
きょうも ひろいのね。
まるで、海みたいよ」

そういって、きゃっきゃと わらいます。

「ねえねえ、よかったら おしえて くれませんか。
ぼく、海を まるで しらないのです。
きみ、いったことが あるのでしょう?」

ひろしくんは おもいきって きいてみました。

わび みよ について

岡山県出身。 大学在学中より個人的に絵本製作を始める。ゆうゆう絵本講座22期生。 水彩画が好きで、透明水彩や水彩色鉛筆を用いることが多いですが、最近は墨やクレパスでも制作中です。少し不思議で、幻想的なお話を作るのが好きです。積極的に展示会等に参加中! Twitter:@MiyoWabi